理想の住まいを作るための
基礎知識
上村工務店は、三重県伊勢市・志摩市を中心に注文住宅やリフォームを手掛ける地域密着型の工務店です。注文住宅は一生に一度の大きな買い物といっても過言ではありません。だからこそ、皆さんの希望をかなえる理想の住まいづくりを目指すことが大切。こちらでは、理想の住まいを作るためにおさえておきたい基礎知識を紹介します。
1.家づくりは「理想の
暮らしを作る」ということ
家づくりでは予算や土地の大きさなどの制約はありますが、せっかくならできる限り理想を詰め込んだ住宅にしたいはず。そのためには、まず、自身やご家族が抱く理想の住まいを明確にしてまとめておくことが大切です。
1-1.家は暮らしをおくる場所
家というのは人生の中でも多くの時間を過ごす場所です。つまり、理想の住まいとは理想の暮らしを送れる場所ともいえます。自身や家族が考える「快適で楽しい生活」や「その暮らしを実現できる家」とはどのようなものなのかを、まずはじっくり考えてみましょう。
1-2.夢や理想を具体的に固める
「理想の暮らし」や「理想の家」といっても、なかなかイメージができない方も多いかもしれません。そのようなときには、今住んでいる家や子どもの頃住んでいた家、訪れたことがある友人の家、ドラマ・雑誌で見かけた家など自身の経験や記憶から具体的に考えてみましょう。日常生活で気に入っている点、物足りなさを感じる点、すてきだと感じる要素などを取り入れることで、理想をより具体的にすることが可能です。
1-3.イメージを家族で話し合い言語化する
家族で暮らす理想の家を建てるには、そこに住まう家族全員の理想や希望を取り入れることが不可欠です。家族とはいっても、それぞれ希望や理想があるはず。時には意見が対立することもあるかもしれません。しかし、後に不満を残さないためにも、しっかりと話し合うことが大切です。
また、理想や希望はメモに書くなど言語化することで、より具体的にイメージしやすくなります。どのような住まいにしたいかを決める際は、紙に書いたりスマートフォンにメモをしたりしてみましょう。住宅に統一感を持たせたいのであれば、コンセプトやキャッチフレーズを決めてみるのもおすすめです。
2.家づくりの依頼先の
種類と選び方
理想の住まいをカタチにするにあたって、実際に家を作ってもらう業者選びは非常に重要です。家づくりの依頼先は主に「工務店」「ハウスメーカー」「設計事務所」の3通り。それぞれ特徴が異なるため、違いをしっかりおさえておくことが大切です。
2-1.工務店
工務店は、規格化された住宅を作るだけでなく、自由な設計にも対応している業者も多いため、趣向を凝らしたオリジナリティあふれる住まいを希望される方におすすめです。また、工務店は「営業などにあまりお金をかけない」「自社一貫対応」などによって、他の依頼先よりも比較的コストを抑えられる傾向にあります。ただし、工務店ごとに技術力の差がある点に注意しなければいけません。事前の情報収集や相談の場で工務店のレベルを見極めることが大切です。
2-2.ハウスメーカー
ハウスメーカーには全国展開しているような大きな企業が多くみられます。大量生産や規格化、システム化によって、安定した品質や低コストを実現しているのが特徴。ただし、デザインの自由度が低く、理想のデザインや間取りがあるというケースには向いていません。
2-3.設計事務所
設計事務所はその名の通り設計を行う業者であり、設計完成後は別途で建築業者と契約を結びます。設計事務所へ依頼する大きなメリットはデザイン性の高い家づくりが可能であるという点。とにかくコンセプトの実現や高いデザイン性を重視したいという方は、設計事務所への依頼を検討してみましょう。ただし、設計料は他の依頼先に比べて高くなる傾向にあり、設計事務所ごとに得意とするデザインなどが異なる点に注意しなければいけません。また、デザイン性を重視するあまり機能性が低くならないよう考える必要があります。
3.一般的な家づくりの流れ
家づくりは以下のような流れで進めるのが一般的です。いざというときに困ってしまわないように、家づくりの流れをおさえておきましょう。
3-1.情報を集めイメージを具体化する
まずはどんな住宅を建てたいか、理想像を具体的に固めましょう。「インターネットや雑誌を見る」「住宅展示場を訪ねる」「実際に家を建てた人から話を聞く」などで情報収集するのがおすすめです。
3-2.資金計画を立てる
理想の住まいのイメージがある程度固まったら家づくりの予算を考えましょう。多くの場合は、自己資金と借り入れで資金を集めることになるかと思いますが、この際にローンの返済が難しくならないような資金計画を立てることが大切です。
3-3.家づくりの
依頼先を決める
ある程度かけられる予算が決まったら、家づくりをお願いする業者を決めます。ハウスメーカーや工務店、設計事務所など、複数の依頼先から、理想の住まいづくりに合った業者を選びましょう。多くの業者に見積もりや相談を頼むと時間がかかってしまうため、まずは事前にいくつかの業者をリサーチして、厳選した数社に絞るのがおすすめです。
3-4.住宅ローンの
申請をする
依頼先や予算が決まった段階で、住宅ローンの事前審査を申し込みます。ただし、住宅ローンの融資は住宅が完成した後に実行される点に注意が必要です。そのため、土地の購入や、着工金などの家が完成するまでのお金は自己資金で賄わなければいけません。住宅が完成するまでに資金が必要な場合は、「つなぎ融資」や「住宅ローンの分割融資」などの利用を検討しましょう。
3-5.住宅設備や仕様等を決める
施工業者と相談しながら、間取りの詳細、住宅設備、家の仕様を決定します。提示された間取りを確認して、収納の大きさや生活動線など生活の様子を思い浮かべながら問題ないかを考えましょう。
3-6.契約締結をする
間取りや仕様の決定後に提出される本見積もりを確認し、問題がなければ請負契約を締結します。
3-7.着工
契約締結後はいよいよ着工です。着工前には地鎮祭を行うのが一般的で、地鎮祭の場で関係者との顔合わせもできます。着工から竣工までは2~5カ月ほどで、工法によって異なります。工事のスケジュールが記載された工程表をもらっておくと安心です。
3-8.竣工
竣工したら施主検査と完了検査を行い、問題がなければ引き渡しになります。引き渡し時に最終支払いを行うため、施主検査での手直しが完了した後に引き渡しを受けると気持ちよく支払いができるでしょう。
4.施主として知っておくべきこと
家を建てることは人生において何度もあることではないため、家を建てるにあたっての知識を十分に持っていない方も多いはず。もちろん、家づくりでは契約業者の方がサポートをしてくれますが、ある程度は施主として基本的な知識は身につけておきたいところ。完成後に後悔することのないように、自身でもしっかりとポイントをおさえておきましょう。
4-1.施工法
家づくりには以下のようにいくつかの工法があり、それぞれ特徴が異なります。家づくりで用いられる主な工法には以下のようなものが挙げられます。
木造(軸組み工法)
柱と梁と筋交いで間取りの自由度がたかく、日本では多く用いられているのが木造の軸組み工法です。古くから用いられている工法で、設計デザインへの適応力に優れていることからも人気の工法といえます。
木造(2×4工法
ツーバイフォー工法)
2インチ×4インチの製材を組み合わせて家を造る工法です。規格化・標準化することで、安定して品質の高い家を建てることができます。また、耐震性・耐火性・断熱性能に優れた住宅が作れるのも特徴の一つです。
鉄骨造(プレハブ工法)
骨組みに軽量鉄筋を用いた鉄骨造の住宅では、多くの場合プレハブ工法が採用されます。
プレハブ工法とは、住宅の一部、または全ての建材をあらかじめ工場で作り現場で組み立てる工法です。
骨組みに軽量鉄骨を用いることで木造に比べて耐震性が高く、規格化されているため職人腕に左右されず品質を保てるのが特徴。また、工期が比較的短くなります。ただし、規格化されていることでデザインや間取りの自由度は低くなる点はデメリットといえるでしょう。鉄は熱を外に逃がしやすいため、冬は寒く結露が発生しやすくなる恐れもあります。
4-2.家づくりの際の
法律について
理想の家を建てるといっても、「建築基準法」「都市計画法」「消防法」などの法律を守る必要があり、好き勝手にどんな家でも建てられるわけではありません。建築基準法によって、建物の用途や規模、建ぺい率、容積率など建てられる住宅の大きさが決められています。また、家を建てる土地が、幅4m以上の道路に2m以上接していなければいけないという接道義務などもあり、専門知識が必要にあることも。建物の用途や建ぺい率、容積率は、地域や土地によっても異なるため、土地を購入する前に不動産会社や依頼する工務店に相談しておくと安心です。
4-3.補助金や
特別措置について
住宅の新築や購入、リフォームなどには費用がかかりますが、国や自治体が提供している補助金制度や減税制度を利用することで負担を軽減することができます。ただし、これら制度は、利用の制限があるほか、期限や予算が決まっていることが多いため、事前のリサーチが重要です。これらの制度について詳しく知りたいという場合は、不動産会社や工務店の担当者などに相談してみましょう。
5. 家づくりと大切なお金の考え方
理想の家づくりは家を建てて終わりではありません。本当に大切なのは、その住まいで暮らすこと。だからこそ、資金計画は非常に重要なポイントです。「家を建てるためにどれだけの費用が必要か」「借り入れたお金を返すために何年かかるか」といったことだけでなく、その後の生活をふまえた資金計画まで考えを巡らせましょう。
5-1.資金計画は家族の将来まで見据え、
ご自身にあった計画を
家を建てる際、「自己資金がどれだけ用意できるか」「借入額はどれくらいか」「返済に何年かかるか」などシンプルな資金計画を考える方も多いかもしれません。しかし、暮らす中で、子どもが生まれたり定年を迎えたりをライフステージの変化が訪れます。もしかしたら、突然のケガや病気などのトラブルが発生することもあるでしょう。資金計画を立てる際は、このような暮らしの変化が起こっても無理なく返済ができるかを考えることが大切です。
5-2.自分に合った住宅ローン選び
住宅ローンと一口にいってもその種類はさまざまで、その商品数は4800種類ほどあるともいわれています。また、分類も固定金利型や変動金利型、固定金利期間選択型をはじめとして多くの選択肢があります。住宅ローンの種類によって毎月の返済額や金利が異なるため、場合によっては返済総額に何百万円も差が出る恐れもあり、しっかりと自身に合った住宅ローンを選ぶことが重要です。
とはいえ、住宅ローンを選ぶのは決して簡単ではありません。そのような場合は上村工務店のスタッフにご相談ください。専門的な知識を持ったスタッフがしっかりと皆様をサポートいたします。
5-3.住宅ローンの種類
住宅ローンの種類は大きく「公的住宅ローン」と「民間住宅ローン」に分類できます。
公的住宅ローン
公的住宅ローンとは、自治体などが提供する公的融資を指し、金利は自治体によって異なります。住宅金融支援機構などが扱う融資も公的住宅ローンに分類されます。
民間住宅ローン
民間住宅ローンとは、銀行や信用金庫、JAなどの金融機関が提供する民間融資を指します。保険会社やノンバンクが扱う住宅ローンも民間住宅ローンの一つです。
5-4.金利の種類
※表は左右にスクロールして確認することができます。
固定金利型 | 変動金利型 | 固定金利期間選択型 | |
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特徴 | 借入時に返済終了までの借入金利が確定する住宅ローンです。 | 金融情勢の変化に合わせて、返済の途中でも借入金利が変動します。 | 「返済開始から○年間は金利○%」など一定期間は固定金利が適用され、固定金利期間終了後は変動金利となります。 固定金利を維持するか変動金利へ変更するかを選択できるローンもあります。 |
メリット |
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デメリット |
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6.失敗しない土地選び
土地の形状や大きさは、住宅の間取りやプランに大きく関わる要素です。つまり、理想の家づくりは最適な土地探しにかかっているといっても過言ではありません。土地そのものの良しあしはもちろんですが、通勤・通学のためのアクセス、周辺地域の環境、周辺の施設などをふまえて、快適に暮らせるベストな土地を選択しましょう。